偏愛と日常を届けるインタビューメディア「aboutalk」、今回は大阪府枚方市でWebデザイナーをする傍ら、コワーキングスペースを運営する岡田大誠さんにお話を伺いました。
半年前にコワーキングスペースの運営を引き継ぎ、6月1日には「SHINCRU」と名称変更をして心機一転、コミュニケーションの場を作る岡田さんの考えるコワーキングスペースとは。
–Webデザイナー/SHINCRU運営 岡田大誠
岐阜県大垣市出身、大阪府枚方市在住、WEBDAデザイン代表。28歳からWebデザインを学び、31歳でフリーランスに。2018年10月、枚方市内のコワーキングスペース「ひらば(当時)」の運営を引き継ぐ。
WEBDAデザイン…https://web-da.com/
SHINCRU…https://shincru.jp/
ツイッター…(@shincru_osaka)
利用者から運営者へ、コワーキングスペースの運営引き継ぎ
–コワーキングスペースの運営引き継ぎをされたそうですが
色々なご縁があって、コワーキングスペースの運営を引き継ぐことになりました。2018年10月のことです。
もともとは、このコワーキングスペースの利用者だったんですよ。フリーランスになって少しずつ見込みが出てきたときに、コワーキングスペースひらば(当時)がオープンしたんです。さっそく申し込みましたね。
実は、そのひらばの第1号会員だったこともあって、この話が出たときに「やりましょう!」と運営を引き継いだんですよ。
中から見るコワーキングスペースは、全く違っていた
–コワーキングスペースを引き継がれて半年、どんなものが見えてきたのだろうか
利用者と運営者では全く違いますね。クリエイティブな利用者さんが多いと思っていたんですよ。Mac片手にコワーキングスペースやカフェで仕事をしているイメージがあるじゃないですか。
実際にはそうじゃなくて、会社員の方、資格取得の勉強をされる方、大学生や高校生にも利用して頂いています。職種で見るとバラバラなんですよね。もちろんデザイナーさんやエンジニアさんも利用して下さっていますけど。
どちらかというと、生活圏内で利用されている方が多い印象です。いろんなイベントでアプローチするよりも、ホームページやインターネットの検索からお問い合わせがくることが多いんですよ。
自分自身がデザイナーなので、近しい職種の人に集まって欲しいところはあるんですけどね。作戦変更をしなきゃいけないな、と思っています。
SHINCRUは疲れない場所と空間の提供
–コワーキングスペースSHINCRUを作り上げていく上で、重要視していることは何だろうか
利用者の方がわざわざコワーキングスペースにいらっしゃっていることを考えると、ご自宅よりも快適な環境で作業してもらえることが重要だと考えています。
せっかくコワーキングスペースにいらっしゃっても、自宅より疲れるのであればメリットが無いですよね。
広めのテーブルや、採光がとれるレイアウト、先日もアーロンチェア※を導入しました。他にも会話は厳禁な集中スペースを設けるなど、快適な作業場所作りをしています。
※ハーマンミラー社(米)の高機能オフィスチェア。長時間デスクワークをする方からの信頼が高く、多くのユーザーに支持されている。
また、眺望もよく、目の前には淀川河川公園が広がっているんです。心地よい風を浴びながら気分転換もできるので、なかなかのロケーションだと思っています。
いくつもコワーキングスペースを見てきたんですが、中には窓が1つもない場所や、殺風景な会議室のような場所、閉鎖的な印象をもってしまう場所もありました。そこで快適に作業ができるのかな、なんて思ってしまうので、大事なのは立地だけじゃないな、と感じています。
皆さんおっしゃるんですよね、「ここ、眺めがいいですよね」って。
場所からコミュニティ、オンラインの需要
ハード面でSHINCRUの居心地の良さを強化していく一方で、ソフト面でもやらなきゃいけないことはたくさんあると思っています。
コミュニティというか経済圏のようなものも作っていきたいんですよね。いろんな業種の方が集まっているからこそ、コラボレーションしながら、儲けられる仕組みづくりをしていきたい。
また、せっかく場所があるのでオンラインでの活動も積極的にしていきたいと考えています。
最近は、オンライン上のコミュニティを通して活躍されている方もいらっしゃるみたいです。その方たちは次に「拠点」を求めている。リアルに活動できる場所が欲しくなるんですよね。
幸いなことに、僕にはSHINCRUという「拠点」が既にあるので、ここをベースにオンラインへ活動の幅を広げていきたいと思ってるんですよ。拠点がある強みを活かすときがきました。
コワーキングスペースは新時代の公民館
かといって、オンラインだけに注力するわけにはいかないのが、運営の難しさなんです。やることがたくさんあって、コワーキングスペース運営って本当に大変だな、と身に染みています(笑)
実際のコワーキングスペースとしては、公民館のような場になってほしいですね。住んでいる地域を共にしている人たちが、何かあったときに集まる場所。
業種や想いが違っても、地域性のある方がたくさん集まってくれるような。小規模でいいんですよね、そういった場所が市内各地で運営できるといいですよね。
リモートワーク、多様な働き方、コワーキングスペース
そのために、いろいろと変わらないといけないと思っています。
例えば働き方。リモートワークや在宅勤務なんて、もっと普及してもいいと思っているんです。今では銀行だってリモートワークしている時代ですからね。
そうなったときに、作業に適した場所としてコワーキングスペースを選んで頂きたい。カフェで作業するのもオシャレでいいんですけど、効率を求めるならシェアオフィスやコワーキングスペースですね。
また、フリーランスとして活躍したいのであれば、場所やコミュニティに投資することを強くおすすめしています。
今の作業環境を良くしていこう、と思えるかどうか。そこにお金をかけられるか、というのはフリーランスとして重要なポイントになってくると思いますよ。
好みの場所、快適な場所、その一つとして、ぜひSHINCRUに遊びに来てください。1日利用のドロップインという仕組みもありますので。
インタビューを終えて
お話を伺っている中で、1年ほど前のイベントで同じ会場にいたことが判明、共通の知人が何人もいました。世間は狭いですね、なんて話をしながら、楽しい時間を過ごすことができました。
また、「面白い人を紹介しますよ」と言って、SHINCRUの利用者さんをご紹介して頂き、コミュニティ形成や人の輪が広がっていく様子を体験することに。
改めてSHINCRUにはお伺いしようと思っています。貴重なお時間、ありがとうございました。
岡田大誠
WEBDAデザイン…https://web-da.com/
SHINCRU…https://shincru.jp/
ツイッター…(@shincru_osaka)
コワーキングスペースSHINCRU
住所 | 大阪府枚方市堤町10-24 4階 |
アクセス | 京阪「枚方公園駅」徒歩5分程度 |
営業時間 | 平日10:00~18:00(一般) 全日07:00~23:00(会員) |
会員料金 | 9,800円/月、5,800円/月(学割)、他にもプラン有り |
ビジター料金 | 500円/2時間、1,000円/4時間、1,500円/終日 |
取材協力 LOOKME(https://lp.lookme.me/)
取材・写真・文…スズキヒデノリ(@acogale)
[aboutalk編集部]