Made in Tokyoのエキゾチックレザー製品を届けたい、Re-Bone(浅草・蔵前)の高島社長

Made in Tokyoのエキゾチックレザー製品を届けたい、Re-Bone(浅草・蔵前)の高島社長

偏愛と日常を届けるインタビューメディア「aboutalk」、今回は浅草・蔵前に店舗を構えるRe-Boneの高島社長にお話を伺いました。エキゾチックレザーを取り扱うRe-Bone、そこにはどんな思いがあるのでしょうか。

-Re-Bone

1967年にエキゾチックレザーの輸入卸販売会社として始めたST貿易を前身とし、浅草・蔵前でエキゾチックレザーで作られた商品の販売などを手掛ける。取り扱う商品は、全ての工程を東京の職人が手作りで仕上げるMade in Tokyoだ。

ツイッター…@Re_Bone_Tokyo
ホームページ…https://rebone.tokyo/

「エキゾチックレザー」とは

–失礼ながら「エキゾチックレザー」という言葉を聞いたのは、このときが初めてだった。

エキゾチックレザーとは、ワニやトカゲ、パイソン(ヘビ)などの皮のことを言います。エキゾチックレザーという言葉を聞いたことがなくても「クロコダイルの財布」は聞いたことがあると思います。

そういった牛や馬、羊などの皮革ではないものを総称して「エキゾチックレザー」と言うんです。
例えば、オーストリッチ(ダチョウ)や、サメ、エイ、アザラシなどもエキゾチックレザーのひとつなんですよ。

ワニやパイソンのレザーは、それを専門に扱うお店があるんですけど、親父が多くの種類のレザーに手を出したので、様々な種類のエキゾチックレザーをストックしています。

皮革のままではなく、製品になって巣立っていってほしい。それを身近に感じることができるように実店舗を用意しました。今まではインターネットで販売しているだけだったんですが、ぜひ本物のエキゾチックレザーを触ってもらえたら、と思ってこのお店をオープンさせたんです。

模様を楽しむエキゾチックレザー

ここに並んでいるのは、皮革のガラを抜いて染色したものです。ガラを抜いても模様はちゃんと残っているんですよね。この猫の目のような模様の革はカロングというヘビの仲間のものです。

規則正しい模様は上品な印象があります。パイソンのようにウロコがめくれてしまうなんて心配もいらないですね。いわゆる「爬虫類の革財布」というような印象は少なく、カロングのように、さりげなく持つことができる革もあるんです。

カロングのラウンドファスナー長財布
カロングのオールレザーキーケース・ニューオープナー

丈夫なウロコだから、めくれの心配は不要

先ほどはカロングについてお話しましたが、ヘビ革で有名なのはパイソンです。ニシキヘビのことですね。そのパイソンをバックカットにすることで、大きなウロコが革のメインとなるんです。バックカットというのは背中側からさばくことを言い、蛇腹部分が革の真ん中にきます。

このバックカットのパイソン、お客様からもよく質問されるんですよ。「ウロコが剥がれることはないの?」って。パイソンは丈夫な革なので、ウロコが剥がれてしまう心配はいらないですね。

パイソンに限らず、エキゾチックレザーは非常に丈夫なんです。通常の使用では、裏地の方が先に痛んでしまうくらい長持ちするので安心してお使い頂けます。ただ、革製品全般に言えることですが、水分や紫外線、カビには弱いです。お尻のポケットに入れっぱなしにしていると、痛むのも早くなりますので注意が必要ですね。

製品のお手入れ、柔らかい布で撫でてあげる

–革製品のお手入れは気を遣うもの。どうやって手入れするのがよいのだろう。

製品の手入れは、柔らかい布で撫でてあげるくらいがちょうど良いですよ。ウロコの方向にそって、そっと優しく。これをしたほうがいい!というものはないですね。

気になる方は、専用のオイルを塗ったり、撥水スプレーをかけたりすることを提案します。ただ、変色しないかどうか試したほうがいいですね。

マット系の製品は影響が少ないですが、グレージング(つや出し)系の製品では、オイルやスプレーで艶がとんでしまったり、ムラができることもあります。使う場合は目立たないところでテストしてくださいね。

特許取得、シェアできるリボーンウォレット

最近、よく問い合わせを頂いているのが、オープンファスナーがついた財布「リボーンウォレット」です。単体でも満足して使って頂ける財布なんですが、他のリボーンウォレットと組み替えることができる仕組みになっています。

カップルやご家族で、別々の色を組み合わせて使うことができるんですよね。
先日も、「弟さんの誕生日に財布を贈りたい」というお客様がいらっしゃって。このリボーンウォレットに興味を示してくださいました。蔵前にはお財布屋さんや雑貨屋さんがたくさんあるんで「他のところも見てきます」と言われたんですが。すぐに戻ってきてくださって。リボーンウォレットをご購入頂いたんですよ。

実はリボーンウォレット、特許取得済みの製品なんです。2つの財布を作るようなものですからね。製作には技術も必要になってきますね。

また、ファスナー箇所のおかげで、きれいに開くことができますし、マチの厚みもあるのでスマホを入れることだってできますよ。

裏地まで手を抜かない作り

Made in Tokyoでいいモノを使ってもらいたい。だから裏地までエキゾチックレザーを使っている商品が多くあります。色違いや模様違いのレザーを使うことで、外見と、財布を開いて使うときに違った一面を見せてくれるような、そんな製品に仕上げてみました。

表面の見えるところだけでなく、内側のお札が入る箇所もエキゾチックレザーで。ウロコや模様をしっかりと生かして、所有して頂く方に満足してもらえるようにしています。

写真で見ただけでは分かりづらいな、という方は、実際の店頭に並んでいますので、是非お店までお越し下さい。

実際に手に取って見られるように

エキゾチックレザーを初めて知った方、爬虫類の革と言えば黒くてゴツゴツしたクロコダイルの財布、というイメージの方、お店にいらっしゃれば実際の製品を見ることができますよ。
ゴツゴツした印象のエキゾチックレザーですが、種類によっては、なめらかで丈夫な様子が分かって頂けると思います。

東京・蔵前駅より徒歩5分程度ですので、ぜひ気軽にお越し下さい。

インタビューを終えて

初めて聞く「エキゾチックレザー」という言葉。ワニやヘビと言われれば、大きめで黒くてピッチリ薄いクロコダイルの財布をイメージしてしまいますが、Re-Boneさんは違いました。
カラフルな財布、細かな模様のキーケース、色や艶の出し方、実際に手に取ってみて感じることがたくさんありました。

エキゾチックレザーとの新しい出合い、意外とファッショナブルで怖いイメージも払拭されました。
手触り、重さ、実際に現金やカードがどれくらい入るのか。気になるポイントは店頭で確認してみてはいかがでしょうか。

貴重なお時間、ありがとうございました。

Re-Bone
ツイッター…@Re_Bone_Tokyo
ホームページ…https://rebone.tokyo/

店舗情報

店名Re-Bone
住所東京都台東区蔵前4-20-12 福谷ビル2階A室
アクセス各線「蔵前駅」より徒歩5分程度
営業時間11:00~18:00(平日)、11:00~19:00(土日祝日)
定休日毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
ホームページhttps://rebone.tokyo/

取材協力 LOOKME(https://lp.lookme.me/)
取材・写真・文…スズキヒデノリ(@acogale)