ひょうたんランプ作家とサラリーマンを両立 ひょうたんすみじろうさん

偏愛と日常を届けるインタビューメディア「aboutalk」。今回はひょうたんランプ作家の ひょうたんすみじろうさんに話を伺いました。

ひょうたんランプに出会ったキッカケや、ランプ制作の過程はどんなものなのでしょうか。

-ひょうたんすみじろう

愛知県春日井市、 サラリーマンとして働く傍ら、 ひょうたんランプ作家として活躍する。持ち前の手先の器用さを活かし、 動植物や情景をモチーフにしたステンドグラス風のランプを制作。使用するひょうたんは自家栽培、それを加工しランプに仕上げる。
ツイッター…(@nagaoryuu33)

ゴーヤ、ヘチマ、ひょうたん

-今回のインタビューで初めて目にしたひょうたんランプ。すみじろうさんはどこでひょうたんランプを知ったのだろうか。

数年前のことなんですけど、グリーンカーテンが流行っていたのを覚えていますか? 窓の外に張ったネットなどにツルの植物を這わせてカーテンのようにするんですけど。

当時、ゴーヤやヘチマを育てていたんです。何年かそれでグリーンカーテンを作っていたんですが、飽きてきちゃって。次に育てるならひょうたんかな、と思ったんですけどね。

ひょうたんの使い道がパッと思い浮かばなかったんです。そこで、インターネットを使って調べたところ、「ひょうたんランプ」なるものと出会ったんですよ。ひょうたんを育てたあとの利用方法を探していたんですよね。

彫金師の器用さをひょうたんに

ひょうたんランプのことを知ったタイミングで、ちょうど実家に帰る機会があったんです。何気なくひょうたんランプの話をしたら、なんと!実家でひょうたんが手に入ったんです。ナイスタイミングで、持ち帰ってきました。

前職は、金属を彫って装飾ボタンの「コンチョ」を作るような彫金師だったんですよ。その経験があったので、手先の器用さには自信がありました。さっそく持ち帰ってきたひょうたんを使い、ひょうたんランプを作ってみたんです。これなら楽しくできそうだ、と思ったので、ひょうたんランプに舵を切っていくことにしました。

鉛筆で下描きをしたあと、精密グラインダーを使って、穴あけなどの加工をします。そのあと穴をあけた箇所に、裏側から加工したセロファンを貼ります。これが、ステンドグラス風のランプになっていくんです。

大きなものは70cmを超えるひょうたんランプ

ひょうたんにもいろんな形や種類、品種があります。ひょうたんを育て始めた当初はどこで種が手に入るかも分からない状態だったんです。

皆さんがイメージするひょうたんの形もあれば、洋ナシに近い形のものも。大きさも10cm程度の小ぶりなサイズから、70cmを超えるサイズのものも。一番大きなものは階段の照明として使っています。

僕が作っているデザインだと、洋ナシ形のひょうたんのほうが作りやすいんです。また、ひょうたんを通じて知り合った人が違う品種の種を分けてくれたりと随分と知識が増えましたね。

まるでプラスチックのよう、不思議なひょうたんの手触り

-実際に、ひょうたんを触らせてもらった。まるでプラスチックのように軽く固い。

表面の薄皮は処理してありますが、やすりで磨いたりはしていません。これがひょうたんなんです。収穫したときは中身が詰まっているので、それを処理しなきゃいけない。

色んな方法があるんですが、例えば水の入った容器に1年近くひょうたんを漬けておくんです。そうすると、中身が腐って取り出しやすくなる。ただ、この方法は臭いが強烈なんですよ、本当にびっくりするくらい臭い。地獄ですね。

今はやり方を改良して、時間の短縮と臭いの問題を解決することができましたけど、住宅地でひょうたんを腐らせると悪臭で苦情がきますよ。

作業中は怪談を聴く

-実際にひょうたんランプの作品をいくつか見せて頂いた

これは小野道風をモデルにしたランプです。春日井市に縁がある書道家で、花札の11月の札「柳※」の20点札に描かれているものです。

※11月の札は「雨」とも言う

動植物や情景をモチーフにした作品が多いです。また、ガイコツをモチーフにした作品も作っています。ちょっと変なものを作ってみたい気持ちがあるんですよ。

ランプを作るときは、激しいロックンロールや稲川淳二の怪談を聴きながら作業しています。音楽や怪談を流すスピーカーは、ひょうたんで作ったんです。なかなかいい音を奏でてくれますよ。

サラリーマンの必殺技、副業としての楽しみ

ひょうたんは桜が散り始めるころに植えるんです。早いものだと6月には大きな実になっています。それを加工し、ひょうたんランプにする。最近では、作ったひょうたんランプをインターネットで販売しているんです。

自分の技術を生かしてマネタイズにつなげる。サラリーマンの必殺技「副業」としても楽しむことができるので、ひょうたんランプ制作は続けていきたいですね。

【販売サイト】
https://hyoutansumijirou.jimdo.com/
https://minne.com/@kuwayama0512


ひょうたんランプを眺めてお酒を飲もう

ひょうたんランプが完成したら、お酒を飲むのも楽しみの一つです。
照明を少し暗めにして、天井のひょうたんスピーカーからはジャズが流れる。テーブルの片隅に置いてあるひょうたんランプを眺めながら、グラスを傾ける。

そんな優雅な楽しみに巡り合えたのも、ひょうたんランプを作るようになってからですね。きっかけはグリーンカーテンをどうしようか、と悩んだことからでしたが、いつの間にか面白さにどっぷりハマってしまいましたよ。

インタビューを終えて

ひょうたんすみじろうさんの自宅工房に訪問して見せて頂いたひょうたんランプ。初めて見るそれや、知らなかったひょうたんの栽培方法を丁寧に解説してくださいました。

平日の日中はサラリーマンとしての顔、平日夜や土日はひょうたんランプ作家としての顔、もちろんご自宅では一家の主としての顔。
それぞれをバランスよく楽しんでいらっしゃる、そんな印象を受けました。

部屋全体を煌煌と照らすランプというよりは、テーブルの片隅をゆるやかに照らしてくれるランプ。ひょうたんの手触りと温かい色合いに、心を落ち着けることができそうですね。

ひょうたんすみじろう
ツイッター…(@nagaoryuu33)
作品販売サイト
https://hyoutansumijirou.jimdo.com/
https://minne.com/@kuwayama0512

今後のイベント予定

春日井駅近くの会議室にて、ひょうたんランプを作るワークショップが開催されます。ステンドグラス風のひょうたんランプを作ってみたい! そんな方は、ぜひ5月に開催されるワークショップに参加してみてはいかがでしょうか。

日時2019年5月25日(土)
10:00~17:00
場所春日井市上条町2-172
Jマート2階 会議室
参加費3,500円(材料費含む)
連絡先kuwayama0512@yahoo.co.jp

取材協力 LOOKME(https://lp.lookme.me/)
取材・写真・文…スズキヒデノリ(@acogale)

[aboutalk編集部]